大蔵出版の申出を受け、国立国会図書館が書籍の公開を停止していた模様

著作権保護期間が過ぎた書籍のインターネット公開を進めている国立国会図書館ですが、大蔵出版株式会社らの申出を受けて、一部の公開を停止したという事案が明らかになりました。

近代デジタルライブラリー提供資料の一時公開停止について|国立国会図書館―National Diet Library
http://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2013/1201734_1828.html

この件に対するの報告書は以下で確認できます。

インターネット提供に対する出版社の申出への対応について|国立国会図書館―National Diet Library
http://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2013/report140107.html

報告書(「インターネット提供に対する出版社の申出への対応について」)(PDF file:435KB)
http://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2013/report140107.pdf

報告書に書かれている出版社の主張を一部抜き出しておきます。

現在販売されている書籍である『大正新脩大蔵経』及び『南伝大蔵経』について、国立国会図書館が、現在の出版社である大蔵出版に事前の相談なくインターネット公開するのは不当である。

復刊に当たり、大蔵出版は膨大なコストを投入しており、

復刊後、大蔵出版は、海外の海賊版に悩まされてきた。

こうした経緯と出版社の権利を国立国会図書館が無視するのは横暴である。国立国会図書館は、国民に対して、デジタル海賊版を公開している。

これが日本の出版業界の現実なのかなと思います。少し残念ですね。

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